介護現場の仕事には、資格の有無によってできる仕事とできない仕事があります。
まず「資格無しでもできる仕事」としては、「送迎車両の運転手」の仕事が1つ目に挙げられます。施設での仕事には、施設と利用者の自宅の間を移動するための送迎業務もあるため、運転免許証(1種免許だけで可の場合もあり)さえあれば仕事を行うことができます。
2つ目に挙げられる仕事としては、「施設内での仕事」があります。施設内のすべての仕事を行える(許可されている)わけではありませんが、施設内で働くこと自体は可能ですし求人も行われています。
施設内での仕事内容としては、食事の支度や洗濯、そして買い物や薬の受け取りといった「生活援助」などが主な仕事になります。
次に「資格が無いとできない仕事」としては、食事や入浴、そしてトイレの介助といった「身体介護」の仕事が挙げられます。また、施設内であれば複数のスタッフがいるため生活援助の仕事だけを分担して行うことが可能ですが、利用者の自宅を訪れて行う場合は自分一人であらゆる種類の仕事を行わなければならないため、基本的には無資格者は訪問介護はできないことになっています。
また身体に関する介助を行う仕事をするためには、最低でも「介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)」が必要になります。この研修は、130時間のカリキュラムを受講する必要があり、通学や通信教育(一定時間の通学も必要)によって取得することができます。